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- CULTURE
- 2019.08.09
もっと知られるべき! 白杖を頭上に掲げていたら、目の不自由な人が「困っています」のサイン
Photo By Shutterstock
文:岩見旦
街中で目の不自由な人が、白杖を頭上に高く掲げていたら、これは何のサインか知っているだろうか?
まだ日本全国に定着していないこのサインの意味を、ぜひこの機会に覚えてもらいたい。
「覚えておきます」SNSで大きな反響
駅周辺で白杖を掲げている視覚障害者に遭遇したあるTwitterユーザー。このサインが「困っています」の合図であることを知っていたため、駅まで誘導してあげたという。駅周辺の放置自転車が点字プレートで塞がれ、立ち往生していたようだ。
今日、藤沢駅周辺で
— bigdaddy (@bigdadd35311532) 2019年8月5日
杖を垂直に掲げていた人が
いました。
たまたま自分は
SOSのサインと
知っていたので
駅まで誘導出来ました。
駅周辺の放置自転車が邪魔で
点字プレートが
塞がれていました。
あの炎天下で
ずっと立っていたと思うと
早く気づいてあげれなくて
申し訳ない
気持ちになりました。 pic.twitter.com/PTx0kNtohN
8月5日に投稿されたこのツイートは、瞬く間に拡散され、現在約17万件のリツイートを記録。「私も見たら協力します」「覚えておきます」「CMなどで周知させるべき」など、このサインの意味を知らなかった人からのコメントが多数寄せられた。
知ってほしい「白杖SOSシグナル」
この白杖を頭上50cm程度に掲げるポーズは、目の不自由な人が助けを求めているというサインで、「白杖SOSシグナル」と呼ばれている。福岡県盲人協会が40年も前に提唱し、現在はこのサインの普及啓発シンボルマークが内閣府のホームページにも記載されている。
「白杖SOSシグナル」普及啓発シンボルマーク
もし街中で白杖を掲げている人に突然遭遇しても、どのように手助けしていいか分からないだろう。そこで、岐阜市のホームページに記載されているサポート方法を紹介する。
まずは、正面から「どうなさいましたか」などと声を掛け、困っている内容を訊く。そして、自分の肩や肘などに手を持ってもらい、ゆっくりと誘導。白杖を持つ手に触れないように注意してもらいたい。
一方、この「白杖SOSシグナル」に反対意見が挙がっているのもまた事実だ。このサインは目の不自由な方の間ですらまだ浸透しておらず、単にこのサインの意味だけが普及してしまうと、「掲げていない人には気を配らなくてよい」と捉えられかねないという危惧からだ。
また、SNS上には「地面から杖を離すのが怖い」「接触など含めて危険」などの懸念点が当事者から挙げられた。
視覚障害者です。
— 白絽@moumoon月面基地隊員-2019 中秋の名月@神奈川 (@GDM1229) 2019年8月5日
こちらのルールは当事者間でも一般な物ではなく
全盲連が広めようとしている物です。
-国際ルールや日本の公式ルールではない
-知らない当事者が大多数
-知っていても問題点が多くやりたがらない当事者が多い
この様な点も知っておいて欲しいです。
→
-主な問題点
— 白絽@moumoon月面基地隊員-2019 中秋の名月@神奈川 (@GDM1229) 2019年8月5日
1地面から杖を離すのが怖い
2杖を挙げるの行為は接触など含めて危険
3悪戯される恐れがある
4ポーズに抵抗がある
5このサインをしないと危険でも助けてくれなくなりそう
6助けが必要なら自身で助けを求めたい
こう言った懸念点があります。
→
もし目の不自由な人が困っているところを見かけたら、白杖を掲げていてもいなくても、声掛けをしてもらいたい。