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ダウン症の弟にジャスティン・ビーバーを歌ってあやす6歳の男の子、ハートフルな動画が世界中で話題に
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  • 2020.01.30
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ダウン症の弟にジャスティン・ビーバーを歌ってあやす6歳の男の子、ハートフルな動画が世界中で話題に

文:浅田茉美

ジャスティン・ビーバーがダン+シェイと歌った「10,000アワーズ」といえば、恋人との甘いラブソングとして好きな方も多いのではないだろうか。

この歌をダウン症の弟に歌ってあげる小さな少年の動画が多くの人の心に刺さり、SNS上で大きな反響を呼んでいる。

ダウン症の小さな弟を腕に抱く男の子

米国アーカンソー州に暮らす6歳の男の子レイス君が、ダウン症の弟であるトリップ君を両腕に抱き、愛しそうに歌いかけている。歌っている曲は、ジャスティン・ビーバーとダン+シェイによる「10,000アワーズ」だ。母親のニコールさんが昨年12月にFacebookにアップしたこの動画は、現在340万再生を記録している。

ニコールさんによると、レイス君にとってはこれが、トリップ君と心を通わせることができる一番の方法なのだという。「レイスはいつもこの歌をトリップに向けて歌ってあげています。彼は、この歌が彼らのための歌だと信じているんです」と、ニコールさんは『THV11』に語っている。

「愛は染色体の数によって決められるものではありません。レイスは、僕たちはみんな違うものだよね、と言います。ダウン症も個性のひとつだということを分かっているんですね」と話すニコールさん。「私は、息子たちがトリップのダウン症を恥じるようにはなってほしくないです。彼がどんな個性を持っていようと、かわいい弟には変わりないのですから」とも。

医師からは中絶の提案も

父親のJJ・グリーヴスさんによると、妊婦検診の際にトリップ君がダウン症だと発覚。同時に、心臓に重大な疾患を抱えている可能性があると告げられ、医師からは中絶も勧められたという。

ダウン症について詳しくなかったニコールさんは、息子のエコー写真を見て、悪い未来ばかりが頭によぎるように。すでに4人の子どもがいたニコールさんは、子どもたちに身ごもっている子がダウン症であること、そしてダウン症について分かることをすべて伝えた。すると、子どもたちは「私たちはみんな違うよね」と新たに生まれてくる赤ちゃんを受け入れた。ニコールさんはうまくいくと確信。トリップ君を生むという決断をしたとのこと。

その後、検査の結果トリップ君の心臓には問題がないことが分かり、11月21日に帝王切開を経て無事に出産した。

レイス君もトリップ君も音楽が大好きだ。「10,000アワーズ」を歌うようになったのは、ラジオから音楽が流れてきたのがきっかけだという。男女の恋愛に関する歌だが、彼らにとっては二人の愛の歌。彼らの無垢な愛に心を動かされた大人たちによって、動画の再生回数は今も増え続けている。


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