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- GLOBAL
- 2020.02.26
生後8日の養子を引き取って、初めてのフライト。客室乗務員の粋な機内アナウンスに感動
Photo By Shutterstock
文:coolpolaris
9年間の不妊治療の末、養子を引き取る
栄養士のダスティン・ムーアさんと妻のカレンさんは、9年間の不妊治療や流産などの苦労の末、養子を引き取ることにした。そして昨年11月、米国コロラド州で養子縁組の手続きを済ませて、生後8日の娘と共にサウスウエスト航空で、カリフォルニア州の自宅に帰ろうとしていた。
初めてのフライトで不安いっぱいだったムーア夫妻。しかし、そんな心配は客室乗務員の心遣いで払拭された。娘のおむつを替えなくてはならなくなった時、客室乗務員がすぐに機内後方のプライベートスペースに案内してくれた。さらに、客室乗務員たちは娘を可愛いと褒め称え、家族の事情を伝えるとお祝いの言葉をかけてくれた。
Bringing your new baby home is always a momentous event. For Dustin and Caren Moore, it was made even more so by a plane full of strangers. https://t.co/0i2OSet7KA
— Good Morning America (@GMA) February 16, 2020
客室乗務員による祝福
さらに客室乗務員は機内のインカムで、「皆さん、本日のフライトには特別なお客様がいらっしゃいます。生後わずか8日で、両親と一緒に自宅に帰る予定です」とアナウンスした。すると、すぐさま機内が歓声と拍手で包まれ、たくさんの人が次々と駆け寄って家族を祝福した。
続けて客室乗務員は、乗客にナプキンとペンを配布。ムーア夫妻のために祝福のメッセージとアドバイスを書いてほしいとお願いした。すると60枚ものナプキンがムーア夫妻の元に寄せられた。そこには「お互いの足を擦って、赤ちゃんの足を擦ってください」「夜のデートの時間を作ろう」「彼女に愛してるっていつも言ってね」「楽しんでね。あっという間です」「ワインをたくさん飲んで!」というメッセージが書かれていた。
この中には、自身も養子だったという人からのメッセージも。そこには「私は64年前に養子になりました。この子を愛してくれる家族の一員にしてくれてありがとう。養子になった子どもには、少しだけ多くの愛情が必要です。おめでとう」と綴られていた。
スクラップブックが夫婦のバイブルに
ダスティンさんは当初、娘に対する心ない人からの誹謗中傷を恐れていた。しかし、自身が受けた他人への愛や優しさを伝えることが大切だと考え、今月9日Twitterで公表し、一連のエピソードとともに、60枚のナプキンが収められたスクラップブックの写真をアップした。
This website is used oft as a means to share what’s wrong.
— Dustin Moore, MS, RD (@theamericanrd) February 9, 2020
I hope you’ll take time to share what is good. In a world of turmoil, don’t forget to showcase the Bobby’s and Jenny’s, the kind strangers out there.
And if they don’t cross your path, be one. Seek good, or create it. pic.twitter.com/XMxkJXkh18
帰りの飛行機にたまたま乗り合わせた他人の愛と優しさが、不安だらけのムーア夫妻を勇気づけ、親になることを決意させたのだ。このスクラップブックは、今後ムーア夫妻の子育てを後押しするバイブルとなるであろう。人として自然と生まれる善意や親切心の輪が、このように広がることを願ってやまない。