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外出自粛で孤独なあなたに。動物保護施設が提案する「今こそペットの里親になるべき理由」
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  • 2020.03.27
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外出自粛で孤独なあなたに。動物保護施設が提案する「今こそペットの里親になるべき理由」

Photo By Shutterstock

文:chopsticks

現在、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、世界中で不要不急の外出自粛が叫ばれている。しかし、人と会わずにいるというのは思いのほかストレスが溜まるもの。

今、そんな人々の傍らにそっと寄り添ってくれる存在として、アメリカの動物保護団体がペットを飼うことを推奨している。

自宅待機の今こそ、ペットを飼うチャンス

非営利の動物保護団体「ベスト・フレンド・アニマル・ソサエティー」の最高経営責任者であるジュリー・キャッスル氏は「もしあなたがペットを飼いたいと考えているのであれば、今こそ地元の動物保護施設にいる里親募集に応募し、ペットを試しに飼ってみるチャンスです。今、全国の動物保護施設やペット養子縁組機関では、一時的にペットを育ててくれる人を求めています」と『PEOPLE』の取材に語った。

ペットの里親になったら、そのペットを媒介として新型コロナウイルスに感染する危険性があると考える人もいるかもしれない。しかし、米国疾病対策センター、世界保健機関、米国獣医師会はいずれも、その危険性はないと述べている。

そして、新型コロナウイルスの影響で飼い主を失う可能性のある動物を育てるという選択は、ペットはもちろん、地元の動物保護施設にとっても大きな助けとなるはずである。

動物にわずか10分触れ合うだけでストレス軽減

キャッスル氏は「ペットを家の中で飼うことは安全であるだけでなく、危機的な状況の中で癒やしの存在となります」と述べた。実際、ペットを飼うことで幸福感や健康感が増すことは科学的にすでに証明されている。ワシントン州立大学の研究者が昨年行った実験によると、わずか10分間動物と触れ合うだけで、ストレスが大幅に軽減されることが分かった。

この研究では、249人の大学生を4つのグループに分け、10分間それぞれ、「犬や猫と触れ合う」「犬や猫を観察」「犬や猫の画像のスライドを見る」「待機」と別々の行動を行った。行動前後で唾液サンプルを摂取したところ、「犬や猫と触れ合う」グループは他のグループより主要なストレスホルモンであるコルチゾールの値が低くなった。

もしペット可物件に住んでいるのであれば、この機会に近所の動物保護施設に問い合わせをしてみてはいかがだろうか。今抱えている孤独がペットを飼うことでたちどころに解決するかもしれない。


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