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手すりやドアノブなどを抗菌仕様にカスタムできる「接触感染対策シート」
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  • 2020.04.07
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手すりやドアノブなどを抗菌仕様にカスタムできる「接触感染対策シート」

文:武者良太

漆喰のウイルス不活性化効果で抗菌化

新型コロナウイルスはいまだ不明な点が数多くあるのだが、感染しないためには密閉、密集、密接こと3つの密な状況を避けること、飛沫感染を防ぐためにマスクをつけること、接触感染を防ぐために手指をしっかりと洗浄することが大事だ。

3つの密な状況については、換気の悪い場所にはいかないこと、人の混み合う場所にいかないこと、他人と近距離で話さないことを意識すること。これは飛沫感染を防ぐ効果にもつながるので、物理的に人と距離をとる(ソーシャルディスタンス)ことがいい。

注意すべきは接触感染だ。コロナウイルスが付着した手すりなどをさわり、そのまま目鼻口をさわってしまうと、指についてしまったウイルスが粘膜に入り込んでしまう可能性がある。

そのために手指の洗浄が必要となるのだが、それでも気がつけば手を洗う前に口元をぬぐったり、目を拭いてしまうかもしれない。ならば普段から手指で触れやすい場所を、抗菌仕様にしてしまおうではないか。

関西ペイントが販売している接触感染対策シートは、のり付き不織布に漆喰をコーティングしたシートだ。

漆喰はもともと強アルカリ性の消石灰や貝殻の粉末を用いており、ウイルスや細菌の殺菌・不活性化が期待できるもの。コロナウイルスを用いた不活性化実験などはまだ行われていないようだが、インフルエンザウイルスやノロウイルス、エイズウイルスの不活性化効果があり、世界中でウイルス対策用に活用されている。

関西ペイントホームページより。

シートのサイズは10✕20cm。手すりや、バー状のドアノブ、ベッドのサイドレールに巻いて貼るだけで、ウイルス・細菌が付着しても表面の漆喰が無効化してくれる。

貼れる材質はステンレス、木、アクリル、塩ビ、ガラスなど。同じく触れることの多い、プッシュボタン型の電灯のスイッチなどにも貼ることができる。効果持続時間は約半年と長い。

白いシートで目立ちにくく、自宅のみならず人の出入りが多い場所でも有効活用できるだろう。


関西ペイント

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