文：武者良太

銅が持つ効能でマスクを強化する

紀元前2500年の頃から、エジプトでは水を消毒するために上水道の水道管に銅を用いていたことからわかるように、古くから銅は殺菌力を持つことで知られてきた。

近年も銅繊維を織り込んだ除菌靴下や、銅イオンを配合した除菌中敷きなど、我々の生活を身近なところでサポートしてくれるアイテムがあるが、シーアンドケイが開発した「マスクの友だち～コッパーくん」もその1つといえるだろう。

銅の含有量99.9％以上にもなる、薄い専用の銅板をマスクの内側に貼り付けることで、抗菌・抗ウィルス性能をマスクに付与できる。インフルエンザウイルスを使った実験では、30分で感染性を無効化できたという。

あくまで銅板単体の実験データで、使用するマスクにより効果は変わる。とはいえ繰り返し使う布マスクやマスクカバーの性能を、1枚500円で高められるのであれば注目に値する。

同時に消臭力も高める効果があることも。

使用するには銅板を付属の両面テープ付き不織布袋に入れ、マスク内側の鼻先あがりにはりつける。もし不織布袋が劣化したとしても、銅板を市販のガーゼでカバーし、絆創膏やメンディングテープで固定すればよい。

銅板は長く使うことができるが、サビや緑青が出てきたときは酢と塩を混ぜた水をスポンジに付けてこすり落とし、食器用洗剤で洗ってから乾燥しよう。この際、天日干しで乾燥させるのがいい。

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