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観光客との記念撮影のため、逃げないよう虐待されていた幼いライオン。救出され奇跡的に回復
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  • 2020.06.25
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観光客との記念撮影のため、逃げないよう虐待されていた幼いライオン。救出され奇跡的に回復

文:pickwick

近年、動物愛護への関心が高まっているが、残念ながら動物虐待や密猟の話題が絶えることはない。

人間の私利私欲のため、命を落としかけた幼いライオンの子どものニュースが今、世界中で話題となっている。

意図的に後ろ足を折られたライオンの子ども

ロシア・ダゲスタン共和国で、後ろ足が骨折した1匹のライオンの子どもが寒くて汚い納屋の中から保護された。「シンバ」と名付けられたそのライオンは虐待を受けており、脊髄の損傷など瀕死の重傷を負っていたという。

救助活動を指揮したユリア・アゲエバさんは「餌らしい餌も与えられず、なぜかいつも凍った水をかけられていたようでした」「現場はまるで地獄でした」と、『Daily Star』の取材に語った。

シンパは昨年の夏、生後数週間で母ライオンの元から引き離され、ロシアのリゾートビーチで観光客との写真撮影を強要されていたとようだ。しかも逃げ出さないように、意図的に後ろ足を折られていたのだ。

手術を受けて回復したシンバ。再び走れるように

救助されたシンバは動物救護施設に運ばれ、チェリャビンスク在住の獣医カレン・ダラキヤン氏の手術を受けた。骨折だけでなく褥瘡と腸閉塞も併発し、折られた後ろ足の筋肉はひどく衰えていたという。

手術後、手厚い看護を受けゆっくりと回復しているシンバ。よろよろと歩き方を練習し、現在は足を引きずりながらもジョキングできるようになったという。ダラキヤン氏は、シンパの回復は「奇跡」であると述べている。しかし、傷ついた後ろ足には後遺症が残ってしまったようだ。

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