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無責任な飼い主に1日に2度捨てられた障害のある犬、新しい家族に迎え入れられ幸せに暮らす
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  • 2020.07.13
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無責任な飼い主に1日に2度捨てられた障害のある犬、新しい家族に迎え入れられ幸せに暮らす

文:滝水瞳

心を癒やしてくれる犬は、人間にとって家族の一員であり、一度飼ったら容易に飼育放棄してはならない。

ところが、犬が捨てられる衝撃の映像がSNSで公開され、目を疑うような行動に大きな反響が沸き起こっている。

飼い主が障害のある犬を捨てる瞬間が監視カメラに

ブラジル南部リオグランデドスル州サンレオポルド市の路上に設置された監視カメラの映像には、人通りのない路上に犬が捨てられる様子の一部始終が映っていた。1台の白い車が停車し、運転席から出てきた女性が後部座席から黒い犬と白い犬の2匹を降ろすと、女性はすぐに黒い犬だけに車に戻したが、白い犬は「あっちへいけ」というような素振りで追い払い、車のドアを閉めてそのまま走り去った。白い犬は前脚に障害があり、3本脚で自由に歩くことが出来なかった。

『Mirror』によれば、白い犬が捨てられた数時間後、周辺の住民により発見され、迷子になっていると勘違いされたこの犬は元の飼い主のもとへ連れ戻された。

しかしさらにその数時間後、この犬を捨てた女性の夫が動物保護事務局に捨てに来たという。地元報道によると、施設に対し男は「通りでこの犬を見つけた」と供述をしたが、首輪をしているため事務局が警察に連絡したところ、先程捨てられた犬と同じ犬であることが判明。警察は犬を捨てた夫婦を動物虐待の容疑で捜査している。動物虐待で有罪となった場合、3カ月から1年の懲役と罰金刑が科せられる。

今年1月にFacebookで共有されたこの動画は、約1400万回視聴され、「犬が捨てられたのを見るのは悲しい」「夫婦が罰を受けることを願う」などの悲しみや怒りの声が殺到した。

次ページ:30人以上が引き取りたいと名乗り出る

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