FINDERS

脳腫瘍で余命宣告を受けた3歳少年、少し早めのクリスマスパーティーに感動の声。家族の絆に涙が止まらない
  • GLOBAL
  • 2020.09.16
  • Twitter
  • facebook
  • LINE
  • はてブ!

脳腫瘍で余命宣告を受けた3歳少年、少し早めのクリスマスパーティーに感動の声。家族の絆に涙が止まらない

文:ヤジマミユキ

もしあなたの大切な人の命が残り数週間だとわかったら、どんな思い出を作ってあげたいと思うだろうか?

小さな身体で病と闘う1人の少年を支える家族の愛に、多くの反響が寄せられている。

最愛の息子を襲った突然の病魔

英国ウェストヨークシャー州ウェークフィールドに住むローラさん(35歳)が、3歳になる息子エリス・プライス君の病を知ったのは、昨年9月のことだった。

ローラさんがエリス君の異変に気付いた当初、耳の感染症ではないかと思ったという。しかし、CTスキャンの結果、エリス君の脳内には大きさ8cm×5cmにもなる脳腫瘍があることが明らかになった。つまり、脳のガンだ。

エリス君は、長時間にわたる手術を2度も受けたが、治療の合併症で麻痺が残ってしまった。今年の初めには状態が思わしくなくなり、さらなる化学治療も行っていた。

「彼は決してあきらめようとはしていませんでした。エリスが懸命に病と戦っている姿は、私たちを奮い立たたせてくれたんです」と、以前『LeedsLive』の取材に答えていたローラさん。「エリスは本当に素晴らしい息子です。病気の現実は、私たち家族にとって胸が張り裂けるような思いです。でも、エリスは病気であっても自分らしく、前向きであり続けようとしています」とも。

しかし、エリス君の頑張りと家族の願いもむなしく、病状は進行し脳腫瘍は拡大。今年の7月、医師からはエリス君の命はあと数週間だという残酷な現実を突きつけられた。

次ページ:人生で最高のクリスマスを過ごしてほしいという家族の願い

1 2 >
  • Twitter
  • facebook
  • LINE
  • はてブ!

SERIES

  • スタッフ目線で選ぶイベント現場弁当
  • あたらしい意識高い系をはじめよう|倉本圭造|経営コンサルタント・経済思想家
  • 高須正和の「テクノロジーから見える社会の変化」|高須正和|Nico-Tech Shenzhen Co-Founder / スイッチサイエンス Global Business Development
  • オランダ発スロージャーナリズム|吉田和充(ヨシダ カズミツ)|ニューロマジック アムステルダム Co-funder&CEO/Creative Director
  • 高橋晋平のアイデア分解入門
  • READ FOR WORK&STYLE|岡田基生|代官山 蔦屋書店 人文コンシェルジュ