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ヴィーガンは肉食者と比べて骨折するリスクが43%増加!? オックスフォード大学の衝撃の研究発表
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  • 2020.12.03
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ヴィーガンは肉食者と比べて骨折するリスクが43%増加!? オックスフォード大学の衝撃の研究発表

栄養の偏りが骨折リスクに

トン博士は、「この研究では、肉を食べる人よりも平均してBMI値(ボディマス指数:体重と身長の関係から算出される肥満度を表す体格指数)が低く、カルシウムとタンパク質の摂取量も少ないヴィーガンは、いくつかの部位で骨折のリスクが高いことが示された」と述べている。

ただし、この調査では、対象者たちの骨折の原因が骨の健康状態によるものなのか、転倒や事故によるものなのかの情報が入手できず、区別できなかったという。さらに、研究の対象者の多くは白人の女性であり、すべての種族に当てはまるとは言えないため、研究者たちは、「民族による骨密度と骨折リスクの違いを考慮することが重要である」とし、非ヨーロッパ人や男性など、さまざまな集団を対象としたさらなる研究の必要性も指摘している。

トン博士は「バランスの取れた、植物性由来の素材を基本とした食事は、栄養レベルを改善し、心臓病や糖尿病などの病気のリスクを低下させることにつながります」とヴィーガンや菜食主義のメリットを指摘しながらも、「一人ひとりが食事療法の利点とリスクを考慮に入れながら、カルシウムとタンパク質を十分に確保し、肥満でも痩せすぎでもない健康的なBMIを維持することが必要です」と述べている。

食事に限らず、何事も偏るのは禁物だ。身体が喜ぶものをバランスよく取り入れて、心身が健康な状態で日々を過ごしていくことが、何よりも大切であると思う。


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