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130台の玉突き事故で、トヨタ車大破も救助活動にあたった運転手男性。トヨタから思わぬプレゼント
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  • 2021.03.11
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130台の玉突き事故で、トヨタ車大破も救助活動にあたった運転手男性。トヨタから思わぬプレゼント

文:ヤジマミユキ

通勤中に巻き込まれた突然の事故

米国テキサス州の非営利医療組織MedStarの救急隊員であるトレイ・マクダニエルさんは、今年2月11日の早朝、自身の愛車「トヨタ・FJクルーザー」で高速道路を走っていた。すると、路面凍結のスリップによって車130台以上が絡む玉突き事故が発生。マクダニエルさんは前方の異変に気づいて直ちに減速したが、ブレーキは利かず壁にぶつかってしまった。さらに、後ろからトレーラーが全速力で衝突し、マクダニエルさんは車ごと宙を舞、反対車線に飛ばされてしまった。

「トレーラーは止めようとしていたように見えましたし、車から火花も飛んでいました。ですが、車は全速力で向かってきました。この状況で、時が来たと。もうこれはただ衝撃に備えるしかないと思いました」と、後日『NBC5Dallas』の取材に、当時の心境を語っている。

衝突の衝撃で車は大破したものの、エアバックに包まれ一命を取り留めたマクダニエルさん。車から這い出ると、現場にいた消防士から「犠牲者の治療を手伝ってほしい」と頼まれ、すぐさま他の負傷者の処置に取り掛かった。

この時、マクダニエルさんが救急隊員の制服を着ていたため、消防士は事故に駆けつけた隊員だと思い込んでしまったのだ。救助作業にあたった後、マクダニエルさん自身も病院へ搬送され、ケガの治療を受けたという。この事故は6人が死亡し、多数の負傷者が発生した。

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