文：汐里

近年、LGBTQ＋に関する独自のガイドラインを設ける企業が増えてきた。例えば、Twitterは性的指向、性別を理由とした他者への暴力、攻撃、脅迫行為を助長するような投稿を禁止している。

そんな中、ネット通販大手Amazonによる1冊の書籍を巡る対応が注目を集めている。

共和党の議員がAmazonに説明を求める

Amazonは2月21日、ライアン・アンダーソン氏の書籍『When Harry Became Sally（ハリーがサリーになる時）』を同社のオンラインストアや電子書籍、オーディオブックのプラットフォームから削除した。本著の出版社「Encounter Books」のサイトによると、アンダーソン氏はこの本で「トランスジェンダーから生じる問題」に答えており、「メディアが陽気に描くジェンダーの流動性と、性的な違和感を持って生きることのしばしば悲しい現実との間のコントラストを暴く」とLGBTQ+に批判的な内容を含んでいる。

Amazonのこの対応を、マルコ・ルビオら4人の共和党議員は政治的検閲であると批判。同社に対し、「Amazonのプラットフォームから、保守的なコンテンツや声を排除する、大規模キャンペーンの一環ですか？」などの質問を盛り込んだ質問状を24日に送付した。

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