FINDERS

赤ちゃんのいる大学院生のため、研究室内にベビーベッドを設置したマサチューセッツ工科大学教授が話題に
  • SUSTAINABLE
  • 2021.05.27
  • Twitter
  • facebook
  • LINE
  • はてブ!

赤ちゃんのいる大学院生のため、研究室内にベビーベッドを設置したマサチューセッツ工科大学教授が話題に

文:角谷剛

日本と同様かそれ以上に、米国でも育児とキャリアの板挟みで悩む母親は多い。高額な保育園費用を負担することができず、やむなくキャリアや進学を中断するか、あるいは諦めざるを得ないケースも多々ある。

そんな中、全米屈指の有名大学の教授が、育児中の大学院生のために行った支援が注目を集めている。

育児と研究の両立に励む大学院生を支援

マサチューセッツ工科大学のトロイ・リトルトン教授は、生後10カ月のケイティちゃんを持つ大学院生カレン・カニンハムさんのため、研究室の中にベビーベッドを用意した。これにより、カレンさんはケイティちゃんを伴い、研究に勤しむことが可能になった。

トロイ教授は今月8日、自身のTwitterにこのベビーベッドの写真を、「私の研究員は赤ちゃんを職場に連れてくることができて、ママが仕事で忙しい時に私は赤ちゃんと遊ぶことができる。これこそウィンウィンです」とコメントを添えて投稿した。

すると、このツイートはまたたく間に拡散され、現在までに11万7000もの「いいね」を獲得。育児とキャリアのワークライフバランスに悩む親たちなどから「よくやってくれました」「私もこんな職場で働きたいです」「私の研究室でも同じことをします」といったコメントが殺到した。

次ページ:育児と社会の関りを巡る議論に投じられた一石

1 2 >
  • Twitter
  • facebook
  • LINE
  • はてブ!

SERIES

  • スタッフ目線で選ぶイベント現場弁当
  • あたらしい意識高い系をはじめよう|倉本圭造|経営コンサルタント・経済思想家
  • 高須正和の「テクノロジーから見える社会の変化」|高須正和|Nico-Tech Shenzhen Co-Founder / スイッチサイエンス Global Business Development
  • オランダ発スロージャーナリズム|吉田和充(ヨシダ カズミツ)|ニューロマジック アムステルダム Co-funder&CEO/Creative Director
  • 高橋晋平のアイデア分解入門
  • READ FOR WORK&STYLE|岡田基生|代官山 蔦屋書店 人文コンシェルジュ