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パニック起こした自閉症の男の子をなだめるため、通りがかりの男性が一緒に路上に寝転がる
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  • 2021.06.01
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パニック起こした自閉症の男の子をなだめるため、通りがかりの男性が一緒に路上に寝転がる

文:藤井咲希

誰かの何気ない一言がきっかけで人生が変わった、そんな経験はないだろうか。人の心を動かすのは、ほんのちょっとした出来事だったりする。

ある男性の勇気ある行動が、悩める親子を救うことになったエピソードに感動の声が集まっている。

通行人から浴びせられる冷ややかな視線と心無いクレーム

英国エセックス州サウスエンド・オン・シーに住むナタリー・フェルナンドさんの5歳の息子ルディ君は自閉症を抱えている。4月12日、ナタリーさんはルディ君を連れて、海辺の遊歩道を散歩していた。すると、ルディ君が突然泣き叫び、暴れ始めてしまった。

ルディ君は方向を変えたり引き返したりすることが苦手で、普段は方向転換を避けるため海辺を一周して歩いている。しかし、この日はルディ君が好きな船を見ながら歩くには引き返すしかなく、泣き始めてしまったとのこと。ルディ君も普段は対処できているそうだが、この日は学校を2週間休んだ後だったこともあり、パニックを起こしてしまったのだ。

人気の散歩ルートで暴れてしまい、多くの人の注目を集めてしまったナタリーさんとルディ君。この状況が1時間以上続くと思ったナタリーさんは周囲に謝罪するも、通行人からは冷ややかな視線と心無いクレームを浴びせられていた。

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