FINDERS

2種類のインフルエンザウイルスがコロナ禍に絶滅? 感染予防対策の思わぬ副産物
  • GLOBAL
  • 2021.06.17
  • Twitter
  • facebook
  • LINE
  • はてブ!

2種類のインフルエンザウイルスがコロナ禍に絶滅? 感染予防対策の思わぬ副産物

Photo by Shutterstock

文:角谷剛

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、私たちの生活様式を一変させた。外出時にはマスクを着用し、人との距離を保ち、手を頻繁に洗うようになった。

いまだこのパンデミックに勝利したとはとても言えないが、こうした感染予防対策が思わぬ副産物を生んだようだ。

昨年3月から1年間以上見つかっていないインフルエンザウイルス

新型コロナウイルスの脅威が世界中を覆った時期、インフルエンザの感染数は歴史的な低水準に収まった。アメリカ疾病予防管理センターは、マスクの着用など地域社会の緩和対策が、その理由と見ている。

医学ニュースサイト『STAT』によると、2種類のインフルエンザウイルスが2020年3月から1年以上、世界中のどの医療機関でも検出されていないということだ。

その2種類のウイルスとは、A型インフルエンザウイルスの亜型の一つであるH3N2と、B型インフルエンザウイルスの山形系統。これらは地上から絶滅した可能性もあるという。

次ページ:インフルエンザのワクチン開発が簡素化する可能性

1 2 >
  • Twitter
  • facebook
  • LINE
  • はてブ!

SERIES

  • スタッフ目線で選ぶイベント現場弁当
  • あたらしい意識高い系をはじめよう|倉本圭造|経営コンサルタント・経済思想家
  • 高須正和の「テクノロジーから見える社会の変化」|高須正和|Nico-Tech Shenzhen Co-Founder / スイッチサイエンス Global Business Development
  • オランダ発スロージャーナリズム|吉田和充(ヨシダ カズミツ)|ニューロマジック アムステルダム Co-funder&CEO/Creative Director
  • 高橋晋平のアイデア分解入門
  • READ FOR WORK&STYLE|岡田基生|代官山 蔦屋書店 人文コンシェルジュ