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凶悪犯罪が多発する街・ヨハネスブルグで現地の男の家に泊めてもらったら、ひとつのベッドで一緒に寝るぞと言われて…【連載】アクティビスト・小玉直也の「こんな人生があるのか!?」(4)
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  • 2022.02.26
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凶悪犯罪が多発する街・ヨハネスブルグで現地の男の家に泊めてもらったら、ひとつのベッドで一緒に寝るぞと言われて…【連載】アクティビスト・小玉直也の「こんな人生があるのか!?」(4)

ひとつのベッドで一緒に寝るぞと言われて……。

2010年6月29日パラグアイvs日本で後半48分イエローカードをもらう本田圭佑選手写真提供:小玉直也

「今日は閉まっている、12時過ぎたからしゃーないわ」と言って、そいつが柵を登っていってジャンプして向こうに入って行ったんです。「お前もこっち来いよ」と言われたんですけど、60万の機材がめちゃめちゃ重いから、持ったままではよじ登れない。だからと言って60万のカメラとかを相手に渡して、柵の向こうに持っていかれたらどうしようとか、ドキドキしながらだったんですが、夜遅くてタクシーもいないので、もう行くしかないと。

結局そいつに荷物を柵の間から渡したんです。そうしたら逃げられ……ることもなく私も3mの柵の上によじ登って泊めてもらえました。

でもいざ家に入るとベッドが一個しかなくて、「ベッド一つで二人で寝るぞ」と。さすがにそれはちょっと勘弁と思い、ベッドの下で良いよと言って、サッカー談議をしながらそいつの家に泊まったのが良い思い出です。

ワールドカップのチケットは安くて1万円弱、高いと10万円くらいにもなるので非常に高額。南アフリカは収入の格差が大きく、地理的に遠いこともありチケットが売り切れず、開幕の2週間くらい前にFIFAが地元の人向けにカテゴリー4で定価の8割引くらいでチケットを販売しだしたんです。そのチケットを売りたいという地元の人を探して、かなり安く仕入れ、最終的に15試合くらい観戦できました。

そんな出会いとハプニングと感謝の南アフリカW杯を後にし、ヨーロッパ各地の観光も初体験の日々を楽しみながら、参院選の投票にも間に合った2010年。素敵な体験となりました。

そして今年はカタールW杯に行く予定で計画しています。ぜひ、ドーハで一番大きいスーク・ワキーフ市場のケバブ屋さんでお会いしましょう!笑


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