- CULTURE
- 2023.04.03
「デジタルとフィジカル」「コンピュータと人」の狭間を追求するクリエイティブスタジオ DIGRAPHの展示が4月15日から開催
文:FINDERS編集部
デザイナーとプログラマーの若手コンビによる初の展示会
クリエイティブスタジオ DIGRAPHによる展示「We are Computational Craftsmen」が4月15日から4月23日まで東京・CONTRASTで開催される。
DIGRAPHはデザイナーの深地宏昌氏とプログラマーの堀川淳一郎氏が主宰するクリエイティブスタジオ。プロッターや3Dプリンターなどのデジタルファブリケーション(デジタルデータをもとにしたものづくりの技術)を主な表現ツールとし、「コンピュテーショナルプロセス」と「手を動かす試行」の両方を大切にしながら、デジタルファブリケーションを活用した新しい表現の可能性を探究しているとする。
DIGRAPHによる初の展示となる今回は、プロッター(ベクターデータを変換・出力する機器)を用いてデジタルとリアルの境界に生じる偶発的表現をつくり出す手法「Plotter Drawing(プロッタードローイング)」によるグラフィック作品が展示、販売される。これは「プロッター」と呼ばれるデジタルデータを物理的な動きに変換する機器に、筆記具を取り付けて紙に描くというデジタルとフィジカルを融合させた表現技法だ。
また堀川氏は、この「プロッタードローイング」を用いて2017年に「UNCONTROLLED TYPES」を発表。A〜Zまでのタイポグラフィを、それぞれもアルファベットに対応する素材の質感とともに描きだし、「カンヌライオンズ」「ニューヨークTDC賞」といった世界的広告賞で高い評価を受けた。
同展ではこうした「プロッタードローイング」の作品に加えて、加えて3Dプリンターとコンピュテーショナルプロセスを活用した新手法による陶芸作品「Com-Potte」シリーズも展示販売される。
『We are Computational Craftsmen』
期間:4月15日(土)〜4月23日(日)
会場:CONTRAST
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-49-4-1F & B1F
料金:無料