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落合陽一が演出監修 AI技術と日本フィルのリアルなサウンドの融合で五感で感じる音楽鑑賞「帰納する音楽会」が開催
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  • 2023.08.03
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落合陽一が演出監修 AI技術と日本フィルのリアルなサウンドの融合で五感で感じる音楽鑑賞「帰納する音楽会」が開催

文:FINDERS編集部

「クラシックの常識を揺るがす」演目

落合陽一と日本フィルハーモニー交響楽団による演奏会「帰納する音楽会」が8月23日に新宿・東京オペラシティコンサートホールで開催される。

本プロジェクトは、メディアアーティストの落合陽一と日本フィルハーモニー交響楽団が「テクノロジーによりオーケストラの鑑賞体験をアップデートし、芸術文化により多様性の高い社会の構築と日本文化の発信」を目指すもの。

「音楽は耳で聴くもの」という常識に囚われず、視覚、聴覚、触覚など五感を分断することなく、五感の共感性と身体性を演出する取り組みを行っている。

また、落合は本プロジェクトにおいて、フィールドワークを通じた「新しい民俗と伝統の発見」に注力しており、公演に先駆け今年6月に沖縄でフィールドワークを実施。現地で触れた沖縄、そしてかつての琉球王国の文化に関する知見や経験がプログラムに織り込まれるという。

さらに落合は2023年より、作曲家の藤倉大とのコラボレーションプロジェクトとして、オーケストラを通じ日本各地の伝統的な音素材を紹介していく「承前啓後継往開来」の取り組みも開始。今回の公演では「琉球古典音楽」に注目した、藤倉による世界初演作品が演奏される。

7回目の開催となる今回は、「クラシックの常識を揺るがし、皆様の体験として帰納する音楽会」を目指す。前半は落合氏と日本フィル目線の「日本人の現代作品集」として、日本を代表するRPGゲームである「ファイナルファンタジー」の「オープニング・テーマ」や、先述した藤倉大による「Open Leaves」、大栗裕「大阪俗謡による幻想曲」などが演奏される。

後半ではヴィヴァルディ、アストル・ピアソラ、フランツ・リストといった作曲家の楽曲が演奏される予定。全編を通して、いずれもヨーロッパクラシックの「王道」ではない楽曲がセレクトされた公演となっている。

加えて、AIによる画像生成手法を用いた演出や、観客がオーケストラの演奏に参加できるプログラムも見どころのひとつ。また、三味線のルーツでもある沖縄の楽器・三線の体験や泡盛の試飲など、沖縄・琉球文化にふれる体験コーナーも用意される。

公演は東京だけでなく、室内楽サテライト公演として岐阜県(高山市)、大阪府(枚方市)、沖縄県(那覇市)でも開催される。


『帰納する音楽会』
期間:2023年8月23日(水)
会場:東京オペラシティコンサートホール
料金:
S席 大人8000円/子供2500円
A席 大人6500円/子供1000円
Ys席(25歳以下)ダイバーシティ席(障害者手帳保持者)1500円 
オンライン配信チケット 5000円

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