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- CULTURE
- 2019.02.08
くしゃみを手で抑えるのは間違い? インフルエンザ感染を防ぐ「咳エチケット」が話題
Photo By Shutterstock
文:岩見旦
インフルエンザの猛威が止まらない。、厚生労働省によると1月第4週(1月21日から27日まで)の1週間の患者数は1医療機関あたり57.09人で、1999年の調査開始以来、過去最多になった。
インフルエンザなど、咳やくしゃみなどにより広がる感染症の拡大を防ぐため、覚えていてほしいのが「咳エチケット」。厚労省が紹介している、世界保健機関(WHO)推奨の「咳エチケット」が今、注目を集めている。
咳やくしゃみは上着の内側で覆う
咳やくしゃみをする際、マスクをしていなかったり、手元にティッシュやハンカチなどが無い場合、手で鼻や口を抑えることがある。しかしこの方法は「咳エチケット」に反している。
手に付着したウイルスが、ドアノブなど周りものを介して、他の人に移す可能性があるからだ。
正しい「咳エチケット」とは、上着の内側や袖で口・鼻を覆うという方法だ。マスクが無かったりティッシュ・ハンカチが使えない場合は、この方法を薦めている。
特に、電車や職場、学校などの人が集まる場所では、感染拡大の防止のため、この「咳エチケット」が重要としている。
アメリカ在住のガン研究者が注意喚起
アメリカ在住のガン研究者・大須賀覚氏は2月7日、「大多数の日本人は急なくしゃみの時、手で口を押さえます。これは良くない」とTwitterで注意を喚起。国際的にやられているという上記の方法を紹介した。
この投稿は約3万件のリツイートを記録し、「初めて知りました」「これは勉強になります」「理にかなっていますね」など、驚きの声が多数寄せられている。
インフルエンザが流行中です。一つ注意して欲しいのが"くしゃみ"の仕方。大多数の日本人は急なくしゃみの時、手で口を押さえます。これは良くない。手にウイルスがつき、その手で周囲を触ることで、周りの人にうつしてしまいます。くしゃみは肘の内側にするのが国際的にやられている正しい方法です。 pic.twitter.com/kHePRE8rqD
— 大須賀 覚 / Satoru Osuka (@SatoruO) 2019年2月7日
マスクをしていれば問題ないです。もちろん、ティッシュを取るのが間に合えば、それが最も良いです。間に合わない時は肘の内側にしましょう。急なくしゃみで間に合わないことは多いですので、肘の内側にする習慣をつけると良いです。厚生省サイトに詳細があります。ご参考に。https://t.co/F9pk5lHBX0 pic.twitter.com/GbEJkQOm1n
— 大須賀 覚 / Satoru Osuka (@SatoruO) 2019年2月7日
アメリカではこのくしゃみの仕方を子供のうちから、しっかりと教育されます。そのため、アメリカ人は肘の内側にくしゃみをする人が大変に多いです。最初に渡米した際に、みんな変わったくしゃみの仕方するなと思いましたが、実は日本人の方が間違っていたと後で知りました。https://t.co/O74sLYVENW
— 大須賀 覚 / Satoru Osuka (@SatoruO) 2019年2月7日
これは教育関係者の方に特に知ってもらいたいです。一度習慣になってしまうと、大人になってから直すのはとても難しい。ぜひ小さいうちからこの習慣を身につけるように、子供に教えてあげてもらいたいです。生理現象は無意識で対処してしまうものなので、頭で考えるよりも、習慣付けが極めて大事です。
— 大須賀 覚 / Satoru Osuka (@SatoruO) 2019年2月7日
大須賀氏自身も渡米した際、肘の内側でくしゃみをするこの方法に違和感を覚えていたが、日本の慣習が間違っていたと後々知ったとのこと。そして、「ぜひ小さいうちからこの習慣を身につけるように、子供に教えてあげてもらいたい」と訴えた。
まだまだ続くインフルエンザの大流行。ウイスルの拡散を防ぐのは、あなたの心がけ次第なのかもしれない。