- CULTURE
- 2019.04.02
協力プレイが怖すぎる! オンラインゲームにはびこる「マルチプレイ恐怖症」に共感の嵐
Photo By Shutterstock
文:岩見旦
オンラインゲームで、複数のユーザーが同時にゲームに参加し、一緒に協力して目的達成を目指す機能「マルチプレイ」。仲の良い友達とワイワイ楽しんだり、知らない人と遊んで仲良くなったり、マルチプレイはゲームの主流になりつつある。
しかし今、そんなマルチプレイを苦手とする意見に注目が集まっている。
マルチプレイ恐怖症がSNSで話題に
あるTwitterユーザーが、自分は「マルチプレイ恐怖症」にかかっていると投稿。ゲームをしている最中に「自分のプレイのせいで、味方に迷惑かけていないか?」とマイナス思考になり、ゲームをするのが怖くなったという。ちなみに、「マルチプレイ恐怖症」とは、この投稿者の造語である。
最近ネットゲームで「マルチプレイ恐怖症」というのにかかっている
— しめさば帝国 (@shimesaba67) 2019年3月25日
勝手に自分で命名した病気なんだけど
自分のプレイのせいで、味方に迷惑かけてないか?とか、マイナス思考になって
ゲームするのが怖くなっちゃう症状なんだけど わかってくれる人いるかな…
オンラインゲームとはいえ、モニターの向こう側には人がいる。友達ならまだしも、初めてチームを組む人にはどのように思われているかわからない。緊張や焦りのため、ゲームでいつもの調子が出ないこともあるだろう。失敗すると、さらに周りの反応が気になり悪循環に。
中には心無い言葉をぶつけてくる人に遭遇することもあるという。本来ストレス解消で遊ぶはずのゲームで、ストレスが溜まってしまうなんてことに。
3月25日に投稿されたこのツイートは、2万7000件ものリツイートを記録し、「すごく同意」「わかります!」「自分も多分それかもしれない」「ゲームをやらなくなった理由がマルチプレイ」など、多くの共感のコメントが殺到した。
マルチプレイ恐怖症の体験談が続々
マルチプレイ恐怖症になった人の中には、オンラインで厳しく怒られた上、Twitterで晒し者にされトラウマになった人も。また、仲間の回復を担当する責任あるポジションでマルチプレイしていた人は、心の準備が必要だったと振り返る。逆に、上級者から手伝ってもいいと手を差し伸べられたという人は、申し訳なく感じてしまい、断ってしまったというケースもあるようだ。
FF外から失礼します。
— 白米中毒 (@taro_maru1) 2019年3月26日
大変共感しました。
戦犯プレイをしてしまった際、厳しく怒られてTwitter上に晒された事があったのですが、以降そのゲームをプレイすると全身が震える様になりました。
今は極力チームプレイするゲームはしない様にしています。
FF14慣れるまではそうだったなぁ。マルチプレイ申請する時も心の準備が必要で下手したら今日は無理って言ってたなぁ。特にヒーラーやってたから死ぬとPT全員死ぬから失敗できないって意識が強かった。まあもう余裕になったけどね。 https://t.co/aVs3UzEgZI
— ぐーこ@娘ちゃん1y2m (@gugugu_c) 2019年3月27日
解るわぁ
— Hanging Gentleman (@HangingGentlema) 2019年3月26日
気軽な筈なのになんか疎外感を勝手に感じたり
今の行為だめだったってなったり
ログイン時間少ないから高レベル帯行けないし手伝っても良いと言われても申し訳なくて断ってしまったり
ネット弁慶もあれだけどネットくらいはもう少し自分を出したいとネットでも現実でもあがき続ける自分
元々マルチプレイ恐怖症に掛かっていたが、ゲームをプレイしている内に克服したという体験談や、心に余裕を持ってプレイするようにとのアドバイスも寄せられた。また、ゲームによっては上級者が初心者のサポートを義務付けているものもあるという。
自分もマルチプレイ恐怖症でしたが、買ったゲームが勿体ないと思い克服できました。
— じゃがお (@i10Shinobu) 2019年3月26日
所詮ゲームは自己満足で楽しんだもの勝ちだと思っているので、うるせ〜〜〜知らね〜〜〜のスタンスでやってみたらいいと思いますよ٩( 'ω' )و
初心者煽りもありましたが、やっていくうちに耐性がつきましたw
迷惑かけたなあと思ったら反省して活かせばいいし
— まてぃく (@mathiku) 2019年3月27日
いや自分は悪くないなと思ったら堂々としてれば良い。
何か言ってくる様なのは少し俯瞰して
「まあそう熱くなるなよ」と思い
逆に自分が上手くなってミスを受けるようになったら
同じ存在にならなきゃ良いのさ。
心に余裕を持ってな( ´ ω ` ) https://t.co/E8gXAmRF9X
PSO2というゲームは
— ヨスケ (@Mr_shurado) 2019年3月27日
運営が上級者に初心者の養護を義務づけています
弱い初心者とはプレイしたくないと考え、罵倒したりプレイを放棄するようなプレイヤーは
公式に悪質プレイヤー扱いとなります。
このような優しいゲームが増えるといいですね
世界に広がるマルチプレイ恐怖症
マルチプレイ恐怖症を発症しているのは決して日本だけではない。海外でもマルチプレイに対し拒否反応が挙がっている。大手海外ゲーム掲示板「NeoGAF」では、「Are you an "anti-social" gamer?」(あなたは反ソーシャルゲーマーですか?)というスレッドが立ち、マルチプレイを批判すると、多くの賛同の意見が殺到した。
社会人になったら嫌という程求められるコミュニケーション能力。ゲームの中でくらい誰とも意思疎通しないという選択もありなのではないだろうか。