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Googleがこれまで終了した約150のサービスを埋葬する墓場「Killed by Google」。Google+などを弔う
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  • 2019.04.04
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Googleがこれまで終了した約150のサービスを埋葬する墓場「Killed by Google」。Google+などを弔う

文:岩見旦

検索サービスのベンチャー企業として1998年に設立し、IT界の巨人へと成長したGoogle。現在はAndroid やGoogle MapなどあらゆるITサービスを提供している。

しかし、それらがすべて成功したわけではない。栄光の歴史の影には、葬り去られたサービスやプロジェクトがごまんとあるのだ。

Killed by Google」では、Googleがこれまで終了してきたサービスの墓が作られており、弔うことができる。また、今後終了する予定のサービスにはギロチンが用意されている。

そこで「Killed by Google」に埋葬されている、かつて存在したGoogleの代表的なサービスを紹介する。先人のエンジニアの苦労に思いを馳せながら読んでいただきたい。

Google+:享年8歳(2011 - 2019)

Facebookの対抗馬と目されていたSNSサービス。オバマ大統領やAKB48メンバーも利用し、月間ユーザー5億4000万人まで成長。2018年に最大50万人のユーザー情報が流出した。

Google URL Shortener:享年10歳(2009 - 2019)

URL短縮サービス。長いURLを「goo.gl」というドメインで短くまとめることができる。サービス終了後も、すでに発行されている短縮URLは今後も利用できる予定。

Google Glass:享年2歳(2013 - 2015)

メガネ型のウエアアラブルコンピューター。音声コマンドでインターネットなどが利用できる。普及する前にプライバシー侵害などの問題が続出した。一般消費者向けの販売は終了したものの、法人向けの販売は続いている。

iGoogle:享年8歳(2005 - 2013)

スタートページを自身仕様にカスタマイズできるサービス。GoogleニュースやGmailなどをパーツ化した「ガジェット」を自由に配置できる。ChromeやAndroidなどで動くアプリの登場により必要性が低下したため終了。

Googleリーダー:享年7歳(2005 - 2013)

ニュースやブログなどが読めるウェブベースのRSSリーダー。終了が発表されると多くのユーザーから不満の声が挙がった。SNSの台頭によりRSSリーダーの価値が下がったのが一因と言われている。

Nexus Q:享年1歳(2012 - 2013)

球体のメディアプレイヤー。Android端末を利用し、Google Playなどのコンテンツをテレビやスピーカーなどに接続できる。299ドルで発売される予定だったが、前評判が芳しくないため発売が無期延期に。

Google ビデオ:享年7歳(2005 - 2012)

Google独自の動画共有サービス。2006年に競合するYouTubeを買収したため、2009年に動画のアップロードが終了。現在は動画検索サイトとしてのみ、その名を残す。

Google Wave:享年2歳(2009 - 2012)

オンライン上でコミュニケーションを取りながら、リアルタイムに共同で編集できるツール。2009年にプレビューリリースし、2010年にサービスが一般公開されるも3カ月後に開発終了。2012年に幕を下ろした。

Google ノートブック:享年3歳(2008 - 2011)

ブラウザベースのツールでテキストの編集や画像の貼り付け、リンクの保存ができるサービスで、共有機能などが実装されていた。サービス終了後、保存データはGoogle Docsに自動的に移行された。


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