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親友のために2年間アルバイトをし、電動車イスをプレゼントした高校生。2人の深い絆に思わず涙
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  • 2019.04.18
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親友のために2年間アルバイトをし、電動車イスをプレゼントした高校生。2人の深い絆に思わず涙

文:岩見旦

あなたは無二の親友のために、どれだけ尽くすことができるだろうか。親友のためなら何でもと口では言いつつも、実際の行動に移すのはなかなか難しいものだ。

米国アーカンソー州のカドヒルズハイスクールに通う2人の男子生徒が今、世界中の感動を呼んでいる。

地元の自動車修理工場でアルバイトをして貯金

高校生のターナー・ウィルソン君とブランドン・クオールズ君は大の仲良し。クオールズ君は長い間、自分の手で車輪を回す手動の車イスに乗っていた。しかし高校では授業のごとに教室を移動しなければならず、この車イスでは腕がすぐに疲れてしまい、とても悩んでいた。

そんなクオールズ君を助けるため、ウィルソン君はあることを決意する。クオールズ君に電動車イスを買ってあげようと。しかし、電動車イスは決して安くはない。そこでウィルソン君は、地元の自動車修理工場でアルバイトをし、お金を貯め続けた。

そして2年後、ついに電動車イスを購入したウィルソン君。学校の先生に手伝ってもらい、クオールズ君の好きな炎の模様も描いた。

クラスメイトの前でサプライズプレゼント

今年2月、ウィルソン君はクオールズ君に、他のクラスメイトの目の前で電動車イスをプレゼント。まさかのサプライズに、クオールズ君は涙を流して大喜びした。電動車イスは、クオールズ君にとって長年の夢だったのだ。

クオールズ君の笑顔を見たウィルソン君は「私にとって彼は大切な親友であり、喜んで欲しかっただけです。ただ私がプレゼントしたかっただけです。彼はいつも私のそばにいてくれました」と海外メディアに語った。「私たちの周りには困っている人がいて、ちょっとした助けを必要としています。自分の力ではどうすることも出来ないこともあります」とも。

同高校のキャシー・ベイカー先生は、「ウィルソン君は常に他人のことを考えています。彼は若く立派な人です」と褒め讃えた。拳を合わせて高校の廊下を歩いているウィルソン君とクオールズ君を見た時、誰もが2人の絆の深さを感じるに違いない。


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