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『ブロークバック・マウンテン』の原作者が大激怒!ハッピーエンドの二次創作を送ってくるファンを痛烈批判
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  • 2021.01.07
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『ブロークバック・マウンテン』の原作者が大激怒!ハッピーエンドの二次創作を送ってくるファンを痛烈批判

文:山田山太

2005年に公開し、アカデミー賞8部門にノミネートされた名作映画『ブロークバック・マウンテン』。同性愛に対する偏見が強かった1960年代、アメリカ・ワイオミング州にあるブロークバック・マウンテンで、季節労働者として雇われたイニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)による男性同士の関係を描いた物語だ。ジャックは不慮の事故に巻き込まれ命を落とし、2人の愛は報われず、バッドエンドで幕を閉じることでも知られる。

この作品の原作となる同名の短編小説の作者アニー・プルー氏が、『the Paris Review』の取材の中で、怒りをあらわにしたと話題になっている。

「物語を書かなきゃよかった」と後悔

インタビューによると、アニーの元に同作品のファンから、あるものが定期的に届くという。それはハッピーエンドの二次創作。このあまりに切ない結末を悲しむファンたちが、作中でジャックの死後、新たなボーイフレンドを登場させるといった物語が送られてくるとのこと。

「この物語を書かなければよかったと思いました」と語るアニー。「二次創作を送ってくる彼らは物語のことをまったく理解できていません。これはジャックとイニスのラブストーリーじゃないんです」「これは同性愛嫌悪や、登場人物の社会的状況、そして場所や特定の考え、道徳観についての作品です」と憤慨。そして「これら送られてくる二次創作は私が書いた物語じゃありません。キャラクターたちは法律によって私に属しているんです」とファンを痛烈に批判した。

次ページ:ジェイク・ギレンホールは異なる見解

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