文：FINDERS編集部

売り手と買い手の両者が考える「売り方」と「買い方」

生活雑貨の製造販売をする中川政七商店と、クリエイティブファームTakramのジョイントベンチャーで、ライフスタンス・マガジンをコンセプトにしたメディアであるPARaDEが主催するポップアップイベント「Lifestance EXPO」が3月24日から3日間、コクヨ東京品川オフィスで開催される。

本イベントは「つくる。買う。選ぶ。の未来」をテーマに、商品の販売や飲食提供、ワークショップ、トークセッションが行われる。

トークセッションでは「誰に向けてものをつくるか？」「なぜその商品を売るのか？」「どうやってものを手放すか？」などものづくりや販売、消費に関わるさまざまな問いに対してゲストを招き3日間、10セッションを通して語られる。

1日目の17:00から「これからの時代に求められる「いい会社」とは？ ―ポスト資本主義における共通善と個別善」ではボーダレス・ジャパン代表の田口一成氏、COTEN代表取締役でCEOの深井龍之介氏、PARADE代表取締役社長/中川政七商店代表取締役会の中川淳氏が登壇する。

それぞれが目指す「より良い社会」に向けて、企業として志や理念を掲げ実践を続ける3名が、世界から見た日本、過去から見た現代などの切り口でこれから目指すべき「いい会社」の指針について語り合う。

2日目の12:30から行われる「誰のために、ものをつくっていますか？ ―B Corp取得企業と考える、これからの企業とコミュニティのあり方」では、BURTON JAPANブランドマネージャーの石原公司氏、ファーメンステーション代表取締役の酒井里奈氏、バリューブックス取締役の鳥居希氏が登壇。社会や環境に配慮し、従業員や顧客といった全てのステークホルダーに対する包括的な利益を目指す、公益性の高い企業に与えられる国際的な認証制度である「B Corp」。同認証を取得し拡める運動を行う2社が、コミュニティ、従業員、環境に配慮したものづくりを行うための経営について語る。

最終日の14:30から行われる「どうやって、ものを手放していますか？ ―社会を循環させ、文化をつなぐ選択肢」では、バリューブックス代表取締役副社長の中村和義氏と認定NPO法人おてらおやつクラブ代表理事/安養寺住職の松島靖朗氏、PARADE 取締役/有限会社BACH代表でブックディレクターの幅允孝氏が登壇する。単にものを捨てるのではなく、いかに社会に循環させる仕組みを作るか、そもそも「手放す」とはどういうことなのかを考える。

また作り手の想いを体験する場としてワークショップが実施される。廃棄されるはずの古本から紙漉きを行い、資源の循環を実際に体験できる「古本からつくる、紙漉きワークショップ」、そのほか「”捨てる”ものから作るÖffenインテリアワークショップ」、「東京蔵前のYUWAERU本店直伝！寝かせ玄米で体もこころも喜ぶ“おはぎ”つくり」などジャンルが異なる10種類がラインナップされている。

そのほか、トータルビューティーサロン「uka」、あんぱんの老舗「銀座 木村屋總本店」、古本買取販売の「VALUE BOOKS」などのPARaDE参画ブランドや長野県の生活雑貨店「わざわざ」、学生経営×地域産品セレクトショップ「アナザー・ジャパン」など、全15ブランドが出展するマーケットも同会場内で開催される。

出展ブランドロゴ一覧

イベント参加費は500円で、トークセッションやワークショップ参加には別途有料チケットが必要。