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社会課題のリサーチ・提示を行う新ギャラリー「SIGNAL」が虎ノ門でオープン。第1回展示としてアーティストとマーケターが「信じること」と「疑うこと」を問い直す『Doubtfulness』を開催
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  • 2023.09.27
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社会課題のリサーチ・提示を行う新ギャラリー「SIGNAL」が虎ノ門でオープン。第1回展示としてアーティストとマーケターが「信じること」と「疑うこと」を問い直す『Doubtfulness』を開催

文:FINDERS編集部

博報堂DYの子会社が新たに手がける新施設

「信じること」と「疑うこと」を問い直すアート展『Doubtfulness』が10月10日から12月21日まで東京・虎ノ門のソーシャルイシューギャラリー「SIGNAL」で開催される。

SIGNALは、博報堂DYホールディングスの子会社で、ソーシャルデザインと新市場創造を専門領域としたビジネスデザインカンパニーの「SIGNING」が2023年9月にオープンした新施設。

社会課題を「一人ひとりのイシューの集合体であり、その集合体は、人々が問題をどう捉えるかのIssue Literacyとも言うべき力によってかたち作られている」と捉え、そのリサーチ・提示を目的としている。本施設にはカフェ&バーも併設され、食事も楽しむことができる。

オープン後初の特別展となる本展は、「信じる力」と「疑う力」をテーマに、写真家/アーティストの千賀健史と、SIGNINGの共同CEOでマーケターの牧貴洋がそれぞれの手法でアプローチした展示が行われる。

千賀の作品は、石、経穴、バナナをモチーフに、迷信や神話、習慣のリサーチを行い制作。石を浮揚させることで生まれる畏敬の念や、それにまつわるイメージを集めた書籍を模した作品『BELIEF SYSTEM I, STONE : Not the Power of Stones, but the Power of Will』は、あたかも石が貴重で神聖な存在であるかのように感じさせるが、一方で映像作品『石が天体になる時』においては、石はただの物体として提示される。

牧の展示は、人々の「信じること」についての意識調査を実施。「人に良い事をするといずれ自分に返ってくる」といった人生訓や「恐竜は隕石によって絶滅した」といった科学にまつわる質問など120項目に及ぶアンケートを行い、人々が何を信じ、疑うのか可視化する『Doubtfulness Map』としてまとめられる。

鑑賞者に「何を信じ」「何を疑うのか」を問いかけ、アート作品とデータ展示を行き来する体験を通して、人々の「Issue Literacy」を育むことを目指している。


『Doubtfulness』
期間:2023年10月10日(火)〜2023年12月21日(木)
会場:SIGNAL 

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